板倉構法のいえ
柱を立ててその間に杉の無垢板を落し込む板倉構法の住宅です。
合理的な構法を採用する
板倉構法とは、4寸(12センチ)角の柱の間に1寸(3センチ)の厚さの板を落し込んで壁を作る、
木造在来工法とはまったく異なる構法のことです。
落し込んだ板が耐力壁になり、柱も4寸(12センチ)角の柱なので丈夫な家になります。
決まったサイズの柱と、決まったサイズの板で全体が組み上げることが出来て、
それらが仕上げを兼ねることもできるため、無駄の無いとても合理的な構法です。
また、落し込む杉の板は、あまり需要の無いような部分を加工して作るので資源の有効利用にもなります。
この住宅では落し込み板とは別に、もう一枚、1.5センチ厚の杉の無垢板を必要に応じて張り、
2重壁の間を壁内の配線スペースとして使うことで、計画上、施工上の合理化を図りました。
壁と天井は杉板の現し、床は遮音用にPBを挟み込むなどしたうえで杉板を張っており、
そうやって出来た室内の空間のイメージに合わせて、建具も障子や黒のビニルレザー貼りの建具としています。
概要 - SPEC -
建設地 |
神奈川県城山町 |
用途地域 |
第1種低層住居専用地域(建築基準法・都市計画法上の建ぺい率/容積率 50%/80%) |
建築用途 |
専用住宅 |
敷地面積 |
247.86m2(74.97坪) |
建築面積 |
72.87m2(22.04坪)建ぺい率 29.4% |
延床面積 |
125.97m2(38.10坪)容積率 50.8% |
構造規模 |
木造(板倉構法)・2階建て |
家族構成 |
2人 |
竣工 |
2007年 |