黒板のいえ
家族3人でお住まいの家です。2階に上がるとひろびろとした空間が広がります。ハイサイドの四角窓からは光が十分差し込みます。
床はフレキシブルボード張り。
ラクに過ごせるリビング、高い天井高を実現するための隠れた工夫。
SUMiZとのコラボレーションのお宅ですので、ここでは構造の話を。
ARCでは木造の住宅の場合、ほぼ全て剛床という構法を使います。
910ミリピッチに大梁を掛けて厚い構造用合板を張っていく、非常に上部な構造です。
加えて梁を現しにすることで、天井高さを確保しながら1階の階高を下げる、
つまり1階と2階のレベル差を小さくすることを実現しています。
そのことで、2階にリビングがあっても、1階2階間の移動が苦になりません。
このお宅ではさらにその階段に、建て主さんのたっての希望である全面書架を作ることによって、
たくさんの本の収納スペースを確保し、昇り降りだけの空間ではない階段+アルファのスペースとしました。
また、屋根の垂木に2×4材を使うことによって、小屋束、小屋束を極力省いた天井の高い空間をつくることができました。
開放的なスペースの実現にはたくさんの工夫が隠れています。
キッチンカウンターの腰壁には、建て主さんのご希望で黒板を作り込みました。
お子様との、またご家族間のコミュニケーションのツールとして楽しくお使いになっているようです。
概要 - SPEC -
建設地 |
神奈川県藤沢市 |
用途地域 |
第1種低層住居専用地域 |
建築用途 |
専用住宅 |
敷地面積 |
114.97m2(34.78坪) |
建築面積 |
55.48m2(16.78坪) |
延床面積 |
91.58m2(27.71坪) |
構造規模 |
木造・2階建て |
家族構成 |
3人 |
竣工 |
2010年 |