B案の作成と平行して,断面と立面のエスキスも進めています。
特に断面は法規上の制約,内部空間の状況,使い勝手などを把握するのに重要なことから,
早くから検討を始めます。
この案では,全体を片流れの大屋根にして,その中に3層分の空間を確保しています。
階高の設定も大切です。
アルクでは、なるべく階高を押さえて上下階の移動が楽になるよう配慮しています。
その代わり,梁(または梁型)を現しにすることで高さを感じられるように工夫しています。
このエスキスでも,寝室の天井やLDKの天井に等間隔に梁が並んでいるのが分かると思います。
これは構造的な配慮でもあります。
先日お伝えしたように,2階のキッチンの一部が吹抜けています。
こちらは立面のエスキスです。
シンプルな箱に感じられるようなデザインだと思います。
室内空間や外部全体のデザインからみた窓の位置の検討,全体のボリュームを決定する屋根形状の検討などをしています。