庭へフラットにリビングが広がるバリアフリーの家
計画は、元々あった築16年の家についてご相談頂いたところから始まりました。築年数の浅いそのお宅を建て直すことには大変考えさせられるものがありました。
車椅子のご家族と共に住まう家
まだまだ新しかったその家は、車椅子で生活をするための大規模な改造をする予定でした。ところが、宅盤が道路面から70センチ程高く、既存の階段のアプローチをスロープに改修することは不可能でした。
南側の庭を潰してスロープにし、かつ車の出入りも兼ねるようにしなければならなく、車椅子での行動範囲に制限が出るおそれがありました。
正月を挟んでご家族で考えられたそうです。誰のための家なのか?車椅子のご子息とずっと一緒に暮らしていきたい。
共に過ごす生活者として自分たちも希望を持ちたい。大切にしていた木々も伐採しなければならない。
ご家族は建て替えを決心されました。
上下の移動こそエレベーターになりますが、水平方向の移動は室内でも庭でも、極力車椅子で自由に行動できる家です。
また、その場所ごとに新鮮な空間体験が出来、感覚を刺激することが出来るよう意図しました。
概要 - SPEC -
建設地 | 横浜市泉区 |
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用途地域 | 第1種低層住居専用地域 |
建築用途 | 専用住宅 |
敷地面積 | 181.16m2(54.8坪) |
建築面積 | 72.14m2(21.8坪) |
延床面積 | 151.90m2(45.9坪) |
構造規模 | 木造地上2階建て+鉄筋コンクリート造地下1階 |
家族構成 | 4人 |
竣工 | 2010年 |
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