昨日お知らせしましたように、
もうすぐ竣工予定の久我山の家の様子をお伝えしていきたいと思います。
これは一番始めに現地を調査したときの様子です。
この時点では、まだブロック塀が建っていました。
周辺の環境を実際に出向いて調べます。
敷地の境界は頂いた図面等で判るものの,高低差などは実際現地を見ないと判らないものです。
境界部分の詳細もチェックします。お隣とのトラブルを避けるためです。
また、周囲に建つ建物の大きさで、おおまかに可能性のある規模を想像出来ます。
隣地とはだいたい同じ都市計画制限で建物の大きさが決まってくるからです。
周囲の建物の窓の位置,駐車スペースの位置、玄関の位置等も調べ、
互いに配慮にすることが建物の計画には必要です。
こちらの周囲は閑静な住宅街です。3階建て程度の家が建ち並ぶ住宅街です。学校もあります。
諸我さんは少し音が気になったそうです。
工事をスムーズに進めるための事前調査,計画というのも必要になって来ます。
例えば,建て方(木造の建物で構造材を組み上げる一番重要な作業)の際にはクレーンを使いますが,
クレーン車を半日停めておくスペースがあるのか?とか、
RCの建物や,木造でも基礎工事の際にはコンクリートを打つために生コン車を現場に横付けしますが,
その停車時間の確保,安全の確保等です。とくに狭小敷地の場合に慎重な計画が必要です。
あと、作業の職人さん方の駐車場の検討なども必要。
アトリエアルクでは,施工会社さんとも協力して、初期の段階からこれらの検討をしています。
狭小敷地でのたくさんの経験があります。
敷地について役所に出向いたり、インターネットで調べることも行います。
こちらの敷地に付いては,
・前面道路の一部が法第42条第1項第5号道路、いわゆる位置指定道路であった。
・都市計画道路に一部敷地が含まれていた。
・3面が道路に面していて条件は良いですが,ちょうど上の写真の小道が狭あい道路に指定されていた。
・敷地の規模から、雨水抑制対策を検討する必要があった。
・景観形成重点地区に含まれているので,事前の協議、届出が必要。
・緑化計画の提出をする。
などのことがわかりました。これだけでも結構複雑な条件です。
もちろん、建築基準法や都市計画法にも合致していなければなりません。
上下水道、電気・ガスの引き込み、電柱の移設等も事前調査,検討します。
以前には,工事を円滑に進めるため,バス停の移動の可能性等も検討しました。
また、相続等での敷地の区分についてもご相談に乗ることがあります。
その場合,紹介して頂くか、
こちらでお付き合いのある土地家屋調査士さんと相談しながら、お話を進めさせて頂きます。